ホワイトニング知識

ホワイトニングでなぜ白くなるの? なぜ知覚過敏や後戻りがあるの?

歯の白さは、自己管理意識の向上からホワイトニングへの社会的関心も高くなりつつあります。
そんなホワイトニングの主流となっているのが過酸化水素や過酸化尿素を利用する漂白です。漂白と言えば、よく耳にすることでしょう。

例えば、汗などで黄ばんだYシャツを漂白剤で白くするのがホワイトニングで、泥で汚れたYシャツを洗剤で洗濯するのがクリーニングです。

このように考えれば分かりやすいですし、歯でも同じように考えると、歯質を削ることもなく、安全に、簡便に、迅速に、黄ばんだ歯を漂白剤で白くするのがホワイトニングです。

 

ホワイトニングでなぜ白くなるの?

ホワイトニングにより歯が白くなるのは、過酸化水素により歯の着色部分が酸化されて脱色された化学的な漂白効果と、エナメル質表面が脱灰されて表面に微細な凹凸が出来た結果そこに起こった光の乱反射で着色部分が見えにくくなる、いわゆるマスキング効果です。

一言で言ってしまえば、皆さんが怪我の時に使用するあの消毒のオキシドールと同じ成分を歯に塗布したと考えれば、分かりやすいですね。
細胞、血液等のカタラーゼで、直ぐに水と酸素に分解されてしまうので、高濃度にしない限り安心安全と考えましょう。
歯の表面が白くなるのは、過酸化水素による漂白効果もさることながら、表面エッチングの効果なんです。これは着色していた表層が剥ぎ取られることから粗造化した結果と考えていただければ分かりやすいです。

漂白剤の影響は、エナメル質内部の変化よるもので、まだ確かではありませんが象牙質への脱色はほとんどないようです。
色の変質はエナメル質がかなり影響があると考えましょう。

オフィスホワイトニングでは、光の力を利用してこの化学反応を強めています。ですので、歯がデコボコしている時、光が当たりにくいところの色は変わりにくいです。

 

 

安全な濃度の過酸化水素を提供

過酸化水素が安全といっても、高濃度であれば危険ですが、オフィスホワイトニングで扱う薬剤は、過酸化水素の濃度がおよそ35%以下のものが一般的です。安全と言っても皮膚につくとただれてしまうため、歯科医師は歯以外の部分に薬剤が触れないよう注意を払って施術をしています。また、ホームホワイトニング用に提供される薬剤は、濃度10%以下のものであれば取り扱いやすいでしょう。ちなみに、消毒用のオキシドールは濃度が3%程度です。

 

薬剤の成分である過酸化水素と過酸化尿素は化学反応の過程で酸素と水に分かれます。

この時に発生した “酸素” が歯の着色原因である “色素” と結合することで “無色化” します。

歯を構成する要素ではなく、“歯の色”を変化させている有機成分なので歯が溶けたりすることも歯の構造が変わることもありません。

歯の表面を覆う人体の中で最も硬い組織のエナメル質は90%以上が無機質で、わずかな水と有機質でできています。この有機質が着色し、歯の色を変色させるのです。

過酸化水素はこの有機質を無色化することで歯が白くなるのです。

 

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何故、ホワイトニングの後戻りがあるの?

ズバリ、ひと言で言ってしまえば、原因は2種類有ります。

1つ目は再石灰化にあります。

表面の粗造化やエナメル質内部の変質によりホワイトニングされて白くなったとしても、エナメル質の再石灰化で歯の表面が平滑になると、どうなるでしょう?
マスキング効果は失われて、内部で再石灰化がおきると見かけの白さは低下してしまい
ます。従って後戻りすることになります。

 

 

2つ目は歯は飲食など

飲食によって、いつも着色しやすい環境にさらされているといえます。従って、ホワイトニング後も時間の経過とともに、元の色へと戻っていきます。しかし、着色しやすい食生活を改善したり、セルフケアを工夫することで、後戻りを遅らせることも可能です。

 

 

主な4つのホワイトニング法と後戻りについて

ホワイトニングには、大きく分けて、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、セルフホワイトニングの4種類があります。それぞれのご説明と、後戻りについてご紹介しましょう。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、すべての施術を歯医者さんで行うホワイトニングのことです。歯医者さんでは、高濃度の過酸化水素を使ったホワイトニング剤を扱うことができるので、1回の施術で白さを大きくアップすることも可能です。食生活やセルフケアの程度によって異なりますが、オフィスホワイトニングの持続期間はおよそ半年から10ヶ月程度で、一気に白くした分、比較的、後戻りが早いものです。

ホームホワイトニング

歯医者さんや通販などで、ホワイトニングキットを入手して、自分で施術を行うのがホームホワイトニングです。オフィスホワイトニングと比べると、扱えるホワイトニング剤の過酸化水素濃度が低いので、効果を実感するのに2週間から1ヶ月程度かかるものです。白くなるスピードは緩やかですが、薬剤を毎日じっくり浸透させることができるので、後戻りが遅く、持続期間はおよそ1年程度になります。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングを行い、補助的にホームホワイトニングを行うのが、デュアルホワイトニングです。オフィスホワイトニングで、大きく白さをアップした後、ホームホワイトニングでじっくり白さを高めていくことができるので、効果を実感するのが早く、しかも後戻りが遅いというメリットがあります。

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングは、歯医者さんの在籍しないサロンなどで行うホワイトニングです。過酸化水素を使ったホワイトニングは認められておらず、施術も自分で行う形になります。主にステインを除去するような薬剤となり、歯を漂白する施術ではないので、ホワイトニング後のステインケアとして、後戻りを抑えるために利用するのが得策です。

後戻りを軽減するための方法は?

ホワイトニングを終えた直後から、歯が再着色したり、エナメル質の状態が元に戻っていくものです。従って、後戻りを少なくすることが、白さをキープする上で、もっとも大切なことです!

ホワイトニング直後は要注意!

ホワイトニング直後の24時間以内は、特に着色しやすいので注意が必要です。通常、歯はペリクルと呼ばれる薄いタンパク質の被膜に覆われています。この被膜には、着色や虫歯などを防ぐ役目があります。ホワイトニング剤によって、ペリクルが剥がれているので、とても着色しやすくなっているのです。ペリクルはおよそ1日程度で、唾液中の成分によって再生されます。

着色性の高い食生活を見直そう 

ホワイトニングで白くなった歯が、元の色へと戻っていってしまうのは、普段の食生活が大きく関わっています。着色性の高い食事を好んでいる場合は、それを少し見直すだけでも、後戻りを軽減させる助けになります。ワインやカレーなど、多くの飲食物が上げられますが、目安としては、食べた後に舌に色が強く残るような食べ物を、頻繁に摂らないよう見直すべきです。

沈着する前に着色汚れをケア

着色汚れは、歯の表面のペリクルに色が付くものです。これが積み重なると、歯の内部に沈着していきます。従って、汚れが沈着する前に、しっかりとケアすることで、後戻りを軽減できます。着色汚れ(ステイン)を除去する歯磨き粉や、歯医者さんでの定期的なクリーニングをすることで、沈着を防ぐことができます。

タッチアップで後戻りを防止

タッチアップとは、定期的な追加のホワイトニングです。これは、厳密に言うと後戻り防止ではなく、再度ホワイトニングすることです。半年くらいを目安に、定期的にタッチアップしておけば、高いレベルで白さをキープすることができます。

何故、知覚過敏が起こるの?

確かに、発生メカニズムははっきり証明はされてはいませんが、おそらく、エナメル質内部に存在するエナメル小柱内のタンパク質が変性し、歯の表面と歯髄(神経がある)に通路が出来た結果にその刺激が伝わるために、一過性の痛みいわゆる知覚過敏になります。

オフィスホワイトニングの場合は35%以下の過酸化水素ですが、日本人のエナメル質は薄いので、35%を超えると歯へダメージを与えてしまいます。

高濃度の過酸化尿素の場合、日本人には合わない可能性もあります。日本人は、欧米人と比較してエナメル質が薄いので、知覚過敏を引き起こす可能性もあります。低濃度の薬剤から試してみるのが得策です。

 

 

まとめ

期日までに、短期間で白くしたい方はオフィスホワイトニング、自分で手間をかけ、後戻りを軽減してじっくりと白くしたい方はホームホワイトニングをオススメです!

知覚過敏は、ホワイトニングの大きなデメリットになるわけですが、ホワイトニングをする前に知覚過敏が心配な方は歯医者さんで一度検査を受けることが大切です!口内環境が整っていない虫歯などがある状態のままホワイトニングをしてしまうとしみる、痛みなどの不調が出てしまいます。施術後に起こる痛みは、通常一過性のもので約1日経てばおさまり少しずつ痛みも鎮まるものです。

ホワイトニングで美しい歯を手に入れようと努力の前には、口腔環境が十分に整えてからホワイトニングをしましょう。

ホワイトニングの施術が終わったら完了ではありません。

白さをキープして、後戻りを防ぐために、食生活を改めたり、ステインを防ぐケアを継続的に行うことが、ホワイトニングを成功させる秘訣なのです。また、ホワイトニングの方法によっても後戻りの期間が変わってきます。自分のニーズに合った、ホワイトニング方法をチョイスしてみましょう!